MERSコロナウイルス(マーズコロナウイルス、英: Middle East respiratory syndrome coronavirus, MERS-CoV)は中東呼吸器症候群 (Middle East respiratory syndrome, MERS) の病原体であり、SARSコロナウイルスに似たコロナウイルス(ベータ型)で、2012年にイギリスロンドンで確認された。
1人の感染者から何人が感染したかを示す「R値」に着目。この数値が1を超えて大きくなるほど感染は急激に広がり、逆に1未満の場合は感染が次第に収束する。今回の研究によれば、MERSの現時点でのR値は最悪のシナリオでも0.69で、大流行を起こす潜在性はないという。だがカナダ・ウォータールー大学のクリス・ボーチ教授は「ウイルスは進化する」と警告する。
症状は熱やせき、下痢などで、重篤な肺炎や呼吸器障害を起こして死に至る。専門家によると、世界では平均して年間1種類の新しい感染症が出現している。「MERSコロナウイルスは、ノロウイルスのような強い感染力はない」として、手洗いやうがいなど通常の感染症対策を呼びかける。
・どのような患者についてMERSを疑うべきですか?
以下のような要件にあてはまる患者で、他の感染症や病因が判明していない場合、MERSの可能性も考慮に入れて下さい。(ただし、必ずしもこの要件に限定するものではありません。)
・どんな感染症か
重症急性呼吸器症候群は、英語名の頭文字をとって、SARS(サースまたはサーズ)とも呼ばれています。2002~03年、中国省に端を発した世界的流行で、初めて発見されました。SARSコロナウイルスによる全身性の感染症ですが、肺炎の症状が前面に出るので呼吸器症候群という名がついています。
この病気は、患者さんのやくしゃみの飛沫や体液を介して感染します。そのため、とくに患者さんと密接に接触する家族や医療従事者の間で感染が広がりやすく、注意が必要です。
ほとんどの患者さんは、発病3~4日で胸部X線やCTで肺炎所見が観察されます。血液検査では特徴的なものはありませんが、リンパ球や血小板の減少、LDH(乳酸脱水素酵素)値の上昇などがみられます。同様の症状の原因となるさまざまな細菌、インフルエンザ、マイコプラズマ、レジオネラなどの病原体の検査を行い、肺炎や不明熱の原因となる病気を除外しつつ、SARSコロナウイルスの検査を考慮します。
検査法には、ウイルス分離、RT‐PCR法、血清抗体測定があります。しかし、発病早期においては、検査による診断は難しく、検査で陰性でも感染していないとはいえません。
“コロナウイルスはRNAウイルスと呼ばれる、ゲノムとしてリボ核酸を持っているウイルスの一種です。現在アジアで流行しているMERSウイルスやSARSウイルスの種類となっています。コロナウイルスは、形がエンベロープの表面に突起物が存在する事によって太陽のコロナに似た見た目をする事からこの名前がついています。ウイルスの増殖を細胞質の中で行っていて、小胞体やゴルジ装置といった組織から生成されます。
SARSコロナウイルスは飛沫感染とされていて、重症急性呼吸器症候群を発症させる事で知られています。38度を超える発熱と、呼吸上の問題として咳、息切れ、呼吸困難、低酸素血症や肺炎などが生じます。コウモリが持っているウイルスで、通常のコロナウイルスが体外では三時間程度しか体外で生存できない事に対して、SARSの場合は一日中生存しているという特徴があり、非常にしぶとく、生命力が強いウイルスと言えます。予防方法としては、石鹸と水による手洗いと、院内感染対策としてマスク、ガウンを用いる事が必要となります。サージカルマスクを用いる事が病院では必要となりますが、飛沫感染なのでそこまで広がらないといえる疾患です。ただし死亡率は一割程度となっている事や、ウイルス性疾患なので抗生物質の適応ではないので注意が必要な病気ではあります。
一方MERSコロナウイルスですが、この疾患は中東呼吸器症候群の病原体です。重症急性呼吸器症候群に比べて死亡率が高く四割から五割程度が亡くなるとされています。主症状は異型の肺炎で、現在進行形で問題となっている事もあって、原因が何かはそれほどわかっていませんが、一節によるとラクダやコウモリが媒介しているとされています。予防方法はやはり石鹸と水に寄る丁寧な手洗い、次亜塩素酸ナトリウムなどを用いた消毒とされています。現時点では接触感染などが疑われていて、空気感染ではないと考えられています。ただし、排泄物などが原因となる可能性があり注意が必要といえるでしょう。
コロナウイルスは抗生剤の効果がないため、非常に対処が難しい疾患となります。普段から予防を行うことが大切といえるでしょう。”
世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は11日夕(日本時間12日未明)、新型インフルエンザの警戒度を現行の「フェーズ5」から、世界的大流行(パンデミック)を意味する「6」へ引き上げると発表されました。インフルエンザのパンデミック発生は、世界中で約100万人が死亡した1968年の香港風邪以来41年ぶりです。
予防の基本として、インフルエンザが流行している時は以下の点に注意しましょう。
● 人ごみを避ける
● 外出時や人ごみの中に入る時にはマスクをする
● 外出から帰ったらうがい、手洗いを行う
● 室内では加湿器などを使い適度な湿度を保つ
● 休養および睡眠を十分にとる
当院は糖尿病・高脂血症・高血圧を中心とする生活習慣病に対する専門クリニックです。
当クリニックでは、毎週土曜日午後3時-4時まで糖尿病教室を行います。
糖尿病に関心をお持ちの方および家族の方々のご参加をお待ち申し上げております。
どうぞ、お気軽にお越し下さい。
第52回日本糖尿病学会(大阪国際フォーラム)にて発表いたします。
(演題名:糖尿病性末梢循環不全症に対する新たな診断要領と疾患状態の解析に関する検討)